木造住宅の下地の処理の大切さや工法の種類まとめ!

壁の下地処理

一般的に家づくりというと、人の目につく所ばかりに気が行きますが、本当の意味の家づくりでは壁の中や床下など目につかないところにも配慮する必要があります。

今回はそんな、壁の内部「下地」について取り上げてご紹介致します。木造、鉄骨、コンクリートなどによって下地も違ってきますが、木造を中心にご紹介します。

木造住宅の壁の下地工法の仕組みと選び方

現在日本国内で、内壁下地が現存する一番古い木造建築は法隆寺(奈良)になります。法隆寺の下地は、現在の木舞下地様式で素材には、木材が使用されているようです。

今の一般住宅に用いる木舞下地には、主に竹が利用されています。

木舞下地は、木材を格子状に形成し、柱や梁、土台と下地が繋がっていないことから、構造材に変形があっても壁に影響を受けにくい特徴があります。

この下地の上に荒土等を塗りつけて壁を構成します。

この他の下地工法としては、「バンブーネット下地」「せっこうラスボード下地」「せっこう平ボード下地」「せっこうボード直張り工法」「木ずり下地」があります。

壁の下地処理の内容別に注意したいポイント

施工性、コスト面からせっこうボード関係の下地工事は多くの現場で行われています。せっこうボード系と昔ながらの下地工法との大きな違いは、住み始めてからの壁の傷みやすさが違ってきます。

せっこうボードの方が昔ながらの下地より弱い傾向にあり、ひび割れや損傷が起きやすいと言われています。しかし、手間のかかる内壁下地にはお金がかかり、気軽に工事を検討できるものでもありません。

理想的な壁は昔からある「木ずり下地」がおすすめ

比較的近代的な工法の中には、木ずり下地があります。

明治時代中期に洋風建築工法のひとつとして登場した工法になります。漆喰、ドロマイ、せっこうプラスターなどに使用されてきましたが、せっこうボードの普及に伴い、需要は少なくなってきました。

木ずり下地は、柱、真柱、野縁等に厚さ7mm、巾30mm~40mmくらいの杉材を、約7mm間隔の目透かしをつけて釘とめします。木ずり下地は、仕上げ材にヒビ割れはくりが発生しないように、歪をとって仕上げられています。

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木造住宅の下地の処理の大切さや工法の種類まとめ!” に対して2件のコメントがあります。

  1. 堂本 より:

    下地のこととなると業者さんの腕次第なんですね。リフォームするときには参考にさせていただきます。

  2. 宇梶 より:

    下地処理が結構重要なのか。全然知らなかった。

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